「しないリスト」を作ってタスク処理力UP！集中力と生産性を高める新習慣

「やることリスト」だけじゃ、時間は足りない！？

実は今、注目されているのが「しないリスト」です。

この記事では、やらないことを明確にすることで、タスク処理力を高め、集中力と時間管理力を一気に向上させる方法をご紹介します。

「しないリスト」とは？

「しないリスト（Not-to-do List）」とは、自分がやらないと決めたことを明文化したリストです。

タスクを増やす「ToDoリスト」に対し、無駄な習慣や行動を排除するためのリストが「しないリスト」なのです。

この概念は、経営学者のピーター・ドラッカーが「成果を上げるには、やらないことを決めることが重要」と述べたことや、

Appleのスティーブ・ジョブズが「集中とは、他の良いアイデアを捨てること」と語ったことにも通じます。

現代は「情報過多社会」と言われ、私たちは1日に数万件の情報にさらされています。

脳の認知資源は限られており、やるべきことが多すぎると、決断疲れや注意力の散漫を引き起こします。

つまり「やらないこと」を意図的に選ぶことで、脳のリソースを本当に重要なタスクに集中できるのです。

優先順位が明確になる
「やらないこと」が決まれば、「やるべきこと」が際立ちます。選択肢が減ると判断も早くなります。
マルチタスクを防げる
スタンフォード大学の研究によれば、マルチタスクは作業効率を40％下げると言われています。「しないリスト」はマルチタスクを回避し、集中を維持します。
感情のムダ使いを減らせる
たとえば「SNSの通知を確認しない」と決めれば、誘惑に悩む時間がなくなります。これは意思決定のエネルギー（ウィルパワー）を温存する効果があります。

「しないリスト」は誰にでも簡単に作れます。以下のステップで始めてみましょう。

1. 1日の行動を棚卸しする
朝起きてから夜寝るまで、自分がしていることを時系列で書き出します。
2. 本当に必要かを見直す
それぞれの行動について「これは自分の目的に沿っているか？」を問いましょう。
3. やらないと決めることを選定
以下のような基準で「しないこと候補」をリストアップします：
- 成果に結びつかない習慣
- つい無意識にやってしまうこと
- 他人の期待に応えるためだけの行動
4. 具体的に書く
例：「SNSを10分以上見ない」や「朝起きてすぐメールを開かない」など、行動レベルで明確に書くのがポイントです。
5. 定期的に見直す
一度作ったら終わりではなく、週1回程度は見直してアップデートしましょう。