ネガティブ思考が止まらない…そんなあなたにおすすめなのが「リフレーミング」。考え方を少し変えるだけで、心は驚くほど軽くなります。本記事では、リフレーミングとは何か、どんな効果があるのか、そして実践的なワークを7つ紹介します。
リフレーミングとは?意味と基本の考え方

リフレーミング(Reframing)とは、「物事の見方(フレーム)を意識的に変える」心理的技法です。たとえば、「失敗した=ダメな人間」ではなく、「失敗した=学ぶチャンス」と捉えるように、同じ事実を違う角度から見直すことで、感情や反応をポジティブに変えることができます。
これは心理療法でも用いられる認知行動療法の一種で、ネガティブな思考パターンを断ち切り、ストレスや不安を軽減する効果があるとされています。
なぜネガティブ思考は繰り返されるのか?

人間の脳は「危険回避」に特化しているため、ネガティブなことに敏感に反応するように進化してきました。これを“ネガティビティ・バイアス”と言います。
「どうせ無理だ」「また失敗するかも」といった思考は、脳があなたを守ろうとして発しているサインとも言えます。とはいえ、この思考に支配されてしまうと、行動が萎縮し、自己否定や不安に陥る悪循環に陥りがちです。
リフレーミングの効果とは?
- ストレスや不安の軽減
- 感情のコントロールがしやすくなる
- 自己肯定感が高まる
- 行動力がアップする
- 対人関係が円滑になる
ネガティブな状況に直面したときも、リフレーミングを使うことで自分自身を冷静に見つめ直し、前向きな行動を選択できるようになります。
リフレーミングの具体ワーク7選

ここからは、すぐに実践できるリフレーミングのワークを7つ紹介します。1日5分でもOKなので、まずは気軽に取り組んでみましょう。
1. 「事実」と「解釈」を分けるワーク
多くのネガティブ思考は「解釈」によるものです。例えば、「上司に注意された」という事実に対し、「自分はダメな人間だ」と思ってしまうのは“解釈”です。
ステップ:
- 出来事を箇条書きで「事実」として書き出す
- そのときに感じた「解釈」も書き出す
- 別の解釈を3つ考えてみる
解釈を客観視するだけでも、思考のバランスが整ってきます。
2. 「過去の成功パターン」を振り返る
過去の成功や乗り越えた経験を振り返ると、自信を取り戻すきっかけになります。
ワーク例:
「以前うまくいったのはどんなとき?」「そのとき自分はどう考え、どう行動したか?」
3. ネガティブな言葉を「肯定形」に言い換える
言葉の使い方で感情は大きく変わります。
例:「疲れたからやめよう」→「今は休んで回復すれば、また動ける」
肯定形で言い換える練習を毎日5分、日記にしても効果的です。
4. 「他者の視点」で見てみる
自分の問題を、友人や第三者の視点で考えることで、新たな気づきが得られます。
ワーク例:「親友が同じ状況にいたら、自分はどうアドバイスする?」
5. 「最悪のシナリオ→最善のシナリオ」に変換する
不安を感じたとき、「最悪な展開ばかり」を考えがちです。そこで、逆の視点で「最善のシナリオ」を書き出してみましょう。
例:
就職面接で落ちるかも → 実力を試せるチャンス!
6. 「ありがとう日記」を書く
感謝はネガティブ感情を減らす有効な手段です。
ワーク方法:
1日3つ、「今日感謝したこと」を書くだけ。
「朝起きられた」「天気が良かった」「コーヒーがおいしかった」など、小さなことでOKです。
7. 「未来の自分からの手紙」ワーク
5年後、10年後の自分が今の自分に手紙を書くとしたら?という視点で手紙を書くと、客観的かつ前向きな視野が得られます。
ポイント:「あの時つらかったけど、乗り越えたよ」「今、挑戦してよかったね」といった応援の言葉を含めましょう。
リフレーミングを習慣にするコツ

- 毎日3分でも「振り返り」を習慣化する
- スマホのメモアプリやノートに気づきを記録
- ネガティブな言葉に気づいたら即リフレーミング
- 他人の発言でも「別の見方」を考える練習を
いきなりポジティブになれなくても大丈夫。大切なのは、「別の視点で考える力」を日々少しずつ育てることです。
まとめ|ネガティブ思考は“見方”で変えられる
リフレーミングは、特別な才能や道具を必要としません。少しの意識とトレーニングで、誰でも実践できます。
ネガティブな出来事が起きたとき、「これはどんな意味があるだろう?」「別の見方はできるだろうか?」と問いかけてみてください。その瞬間から、心が前を向き始めます。
ぜひ、紹介したワークの中から1つでも試してみてください。あなたの思考と人生に、小さなポジティブな変化が生まれるはずです。
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